営業戦略について・18

■壁を低くする
 ナンパ師がなぜ、街ゆく女の子に、本来の目的は女の子とお付き合いするのが目的なのに、なぜか、お茶しない? と声を掛けるのかといえば、一瞬、会っただけなのに付き合う、というのは誰しもにとってハードルが高すぎるからになります。
当時者の男が女性にお付き合いしてください、と言われても女性は何言っているの? この人、となるのは当然の話であって、断れるのもまた然りの話になります。
だから、その前の一歩であるお客さまである女性にその一歩前の段階を提案しているのです。一緒にお茶をして、お互いのことを知りましょう、という提案をしているのです。

 前に、優秀なセールスになるためには「買いましょう」という一言が言えるセールスと書きましたが、何の買っていただきたいお客さまに準備もなく、いきなり買いませんか? と言っても断られるのは必至な状況であり、その買いましょう、という言葉を発する前に、必ずその準備段階である、ナンパ師にとって自分はこういう商品ですよ、という商品説明をしなければいけない、という事前説明を十分に行ってからの、買いましょう、であればたいていの場合、買いますとなります。


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