営業戦略について・13
■ここでの問題点
先ず、このナンパという例題を出してみなさんが思うことというのは、この成約率の低さになると思います。
この成約率の低さというのが問題点の一つ。
何人も声をかけて、お茶でもどう? と声をかける非効率さ、ということになります。
この、お茶でもどう? と言うフレーズは、非常に営業マンにとっては明快な言葉で、お茶でもしてこの後、お話をしませんか? という目的を語っているということになります。この営業マンにとっての買ってくださいという言葉に匹敵する段階になるのです。
街をゆく女の子に声をかけているナンパ師でさえ、この営業のきめ台詞になる「買ってください」という言葉に相当するフレーズを発しているのに、営業マンであるあなたがその言葉を発することができないなんて、最低のことになり、できないセールスの烙印になることでしょう。
もちろん、ナンパ師にとって、お茶をしましょうというのは興味を引き付ける段階であり、最終的にはそのお茶をした女の子とお付き合いをすると言う最終段階までもっていきたいと思うから、その声をかけるのです。
今の話での課題では相手の警戒心を解きほぐすための壁の高さを低くするということ、というのがあげられると思います。